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【長期レビュー】M2 iPad Pro12.9インチはパソコン代わりになるのか?

メインの作業環境をMacBook ProからM2 iPad Pro12.9インチ(Wi-Fiモデル)に乗り換えて2ヶ月経ちました。

わたしはこの2ヶ月、週に5日ほど1日6−7時間ほどM2 iPad Pro12.9インチをメイン機として使用してきました。(自宅にサブ機のMac mini 2018年モデルあり)

この記事ではM2 iPad Pro12.9インチはMacの代わりはできるのか?ということを身をもって試行錯誤したことを踏まえてお伝えしていきます。

結論からお話しちゃうと、M2 iPad Pro12.9インチ はMacのかわりにはならないが環境さえ整えれば作業が滞る、できないことがないという感想になりました。

わたしは仕事柄、クライアントさんとのZoomでの打ち合わせ、WEB広告の出稿、それに伴う画像の作成、オンライン配信、動画撮影など行なっていたり、ブログの執筆など行ってます。

  • プレゼンやオンライン配信がある出張でもM2 iPad Pro12.9インチ一台でいける。
  • 飛行機内ではタブレットとして使用し、ホテルや会議などではPCライクに使える。

こんな感じで、M2 iPad Pro12.9インチをライトに使うってよりも、色々な仕事をM2 iPad Pro12.9インチ 1台で行えたので、少しでも参考になる部分があると嬉しいです。

この3ヶ月の試行錯誤の中で使用し、厳選したアプリや作業環境の工夫、買って失敗したガジェット、使っているガジェットも合わせてお伝えしていきます。

目次

パソコンをやめてiPad Proにした経緯

今の会社でテレワークが推奨になり、家での作業をしていたけど、家族も同じように家での作業が増え、部屋が足りず、昼間は外での作業をすることになりあまり使っていなかったサブ機のMacBookProを久々にいじることに。

コロナ禍では3年間MacやiPadを含めて、ガジェット関連を更新できなかったのでMacのアップデートができなくなったことで環境を一新することになりました。

NaNa

メモリ不足でOSアップデートできなくなることなんてあるんだね。。

元々Macでは、ブログやWEB広告の出稿、オンライン配信、動画撮影など行なっていました。

3年も経つとMシリーズのMac、iPadも増え、どれを買ったら良いか分からずでしたが実機などを触った感じでM2 iPad Pro12.9インチが条件に合いそうなので、MacBook Pro+iPadからM2 iPad Pro12.9インチ(Wi-Fiモデル)に乗り換えてみることにしました。

最初は不安があったものの動画編集、文章の作成など1人で行う作業はもちろんですが、クライアントワークのようなプレゼンやオンライン配信はある出張でもM2 iPad Pro12.9インチ一台で問題なくいけました。

出張の際は飛行機内ではタブレットとして使用し、ホテルや会議などではPCライクに使えるなど、用途に合わせてカスタマイズできる自由度もM2 iPad Pro12.9インチの大きな魅力です。

とはいえ、M2 iPad Pro12.9インチ をメインにするまでM1 MacBook Pro+iPad miniでも良いのでは?という試行錯誤もあったので、わたしなりの答えをシェアしていきたいと思います。

作業環境を再構築する上での条件

・Mac+iPad(+iPhone)は最低限欲しい
→直接書き込みできるのは必須の機能(サイドカー、連携マークアップは使いたい)

NaNa

Appleエコシステムってサイコーじゃん


・デバイス数を減らしたい(コスト削減&シンプル(管理コスト・重さ)に)
→本体代金もそうだが台数が増えるとガジェット数も増え金額、共通化も難しくなる

NaNa

便利にはしたいけどお金はかけたくない・重いのも嫌っ!


・メイン機の故障リスクを減らしたい(M2のMacBook Pro1台運用も検討した)
→万が一、MacBook壊れると仕事にならない(予備でAirを持つという富豪もいるが使わないのに持つのは貧乏性なので厳しい)

NaNa

環境の変化に対応したいからMacありきのiPad運用が理想

M2 iPad Pro12.9インチ(メモリ256GB)を選んだ理由

こうしたわがままなクライアント(自分だけど)の要望と相談した結果、M2 iPad Proの12.9インチを選ぶことにしました。

元々持っていたMacBook Proはこんな不満がありました。

・持ち運びが不便だった
・カフェなど狭い場所での取り回しがしづらかった

しかも、Macのメモリ不足でOSアップデートができず、連携マークアップやiPadとのサイドカー運用できない。

さらに、カフェなどで作業することを考えるとMacBook ProとiPad2台持ちもかなり重いし、スマートじゃない気もしました。
そんな悩みを解決してくれたのが、M1以降のiPadシリーズのiOS16アップデートで採用されたステージマネージャという機能です。

ステージマネージャは4つまでアプリをマルチタスクで起動させられるという、iPadをほぼパソコン化してくれる神機能!

常時使う機能じゃないけど、必要に応じてアプリの組み合わせが限られていることで逆に作業に集中できちゃいます。

例えば、

・メール返信ならGmail+ペースト+ブラウザ
・ブログ執筆ならペースト、Dマガジン、Chrome、ULYSESS
・WEB編集ならペースト、チャットワーク、ULYSESS、FTP manager Pro

わたしはこんな感じの組み合わせで使っています。

ステージマネージャが採用されたおかげでM2 iPad ProやM1 iPad Airはほぼパソコンとして活用することができます。

また、ここで紹介しているULYSESSはiPad Proで作成したテキストがMacやiPhoneと自動同期される高機能テキストアプリです。

このSETAPPというサービスはかなりおすすめで、Macの優良アプリのベタータッチツール、Alfred、pasteなどをまとめて定額で使うことができます。Macアプリだけというサブスクもあるんですが、MacとiOSデバイスのセットで月12.49ドル(2023年5月30日現在)というのが個人的にはおすすめです。

iPadの適切なストレージ容量の選び方とは?

iPad選びで重要な要素がストレージサイズですよね。

ここをミスると取り回しがし辛いし、多すぎてもコスパが悪い。

この問題に関しては色々な考え方があるんですが、私の場合は元々のiPadのメモリと使用状況をまずは確認することにしました。

元々のiPadのストレージは512GBだったんですが、そのうち350GBはなんとKindleの漫画でした(笑)(その他のファイルは60GBほど)

NaNa

iPadはエンタメ用途って感じの使い方でしたが、まさかそんな量の漫画を持ち歩いていたとは…

実は、当初はメイン機としてM2 MacBook Pro、サブ機でiPadmini運用も考えていたんですが、メインを持ち出す危険性と漫画のためにメモリ数(ストレージ)を上げるのが馬鹿らしくなり、256GBを選ぶことにしました。

しかも、M2 iPad Pro12.9インチ はType-Cポート搭載なので少ないストレージで運用しても拡張性が高くSDカードや外付けSSDでデータの持ち出せますし、家にあるサブのMac miniとのデータのやり取りもかなり楽になりました。


M2 iPad Pro12.9インチってメモリ数を512GBにすると約32000円アップしますが、仕事でがっつり使っても正直そこまでメモリ数って必要ないですし、SDカードに都度データを移す方がコスパは高めです。ちなみにわたしはSDカードを512GB(12,969円)、Ankerの拡張ケーブル(5393円)で導入しましたが、このアンカーのケーブルはHDMI端子やTYPECケーブルも挿せるので外部モニターや周辺機器への拡張にも使えるのでかなりおすすめです。

SDカード
SanDisk (サンディスク) 512GB Extreme PRO SDXC UHS-I メモリーカード – C10、U3、V30、4K UHD、SDカード- SDSDXXD-512G-GN4IN

Ankerケーブル
Anker PowerExpand+ 7-in-1 USB-C PD メディア ハブ 85Wパススルー充電 Power Delivery USB-Cポート HDMI USB-Aポート

ちなみに普段は持ち歩かないのですが、漫画用にFireHD10も買いましたw(14000円)+SDカード512GB(6780円)

Fire HD 10 タブレット 10.1インチHDディスプレイ 32GB オリーブ

Samsung microSDカード 512GB EVO Plus microSDXC UHS-I U3 Nintendo Switch 動作確認済 最大転送速度130MB/秒 MB-MC512KA/EC 国内正規保証品

元々Appleは好きだったので、ほぼ脳死状態でiPad miniを漫画デバイスにしていましたが、KindleならFireも読みやすく、コスパはかなり高めです。

NaNa

SDカードが入るから漫画ダウンロードし放題じゃ

【画面サイズに関して】

画面サイズは重くなるのは嫌だったんですが、11インチだと画面が小さいのでメモとして使うのに心許ない(元々iPadの10.5インチで小さく感じていた)し、ステージマネージャを使う際も不便になることが予想されたので、 12.9インチを選びました。

画面サイズは好みだとは思うんですが、12.9インチだとモニターがさらに綺麗になるという利点もあります。

iPadってエンタメ用途でも使うシーンが多いし、他のアンドロイドタブレットではなくiPadを選ぶのは画質なども重視していると思うので、M2 iPad Pro12.9インチの画面の綺麗さは一度体験してほしいです。

NaNa

まぁ、ペーパーライクフィルム貼っているんで綺麗さはダウンしちゃってますが

カファで1人用のテーブルで作業する際も大きすぎて置けないというほどのサイズ感ではないので、外での作業が中心になるという人でもM2 iPad Pro12.9インチは良い選択肢になると思います。

M2 iPad Pro12.9インチをパソコンして使うメリット

M2 iPad Pro12.9インチをパソコン化して使ってみましたが、かなりメリットも多かったのでその点もまとめておきます。

持ち運びの重さが軽くなった

実はM2 iPad Pro12.9インチにしてから荷物が軽くなりました♪

M2 iPad Pro12.9インチのWi-Fiモデルは682g+ Magic Keyboard 400g +PITAKAのケース115gで合計1197gで元々持っていたiPad 469 gとMacBook Pro 1.83kgと比べて約1キロ、半分くらいの重さになりました。

わたしのM2 iPad Pro12.9インチ だけかもしれないんですが、Magic Keyboardのみでも運用したかったんですが、キーボードの接触が悪い時があってPITAKAのケースを使うことで改善しました。

PITAKAのケースは装着したままMagic Keyboardの脱着が可能Magic Keyboardでは保護できない側面の保護が可能になり、安心感が増します。

「PITAKA」2022/2021 iPad Pro 12.9インチ ケース New M2チップモデル適用 MagEZ Case2 バックカバー 磁気吸着 マジックキーボードに対応 Smart Keyboard Folioに対応 超スリム 軽量 極薄 衝撃保護 アラミド繊維製 カーボン風 (1500D 黒/グレーツイル柄)

ちなみにLogicool iPad Pro 用トラックパッド付きキーボードも値段がマジックキーボードよりも安く、評判が悪くないので使ってみましたが、重いし、トラックパッドの精度が悪く、特に2本指のスクロールも反応しないってことがあり、2日で手放してしまいました。

NaNa

やっぱり純正キーボードの安心感はダンチっす

メインPCで作業+ペン書きできる

作業面でのメリットで大きのはメインPCなのにApple Pencilで手書きができる!これはiPadならではの大きなメリットですね。

パソコンの大きな弱点は単体でApple Pencilが使えないとか、タッチできないことだと思うんですよね。

もちろん、Windowsではタッチできるペンで書けるものもあるかもしれませんが、今回の作業環境構築では候補には上がってきませんでした。

NaNa

メモ書きやアイディア出しは広い画面が正義

画像作成に関してはApple Pencilがやはり便利でキャプチャ画像への注釈、図解画像を作れるっていうのを体験すると、病みつきになっちゃいますよね。

Macとの連携がスムーズになった

これは直接iPadのパソコンかとは関係ないかもですが、環境づくりやアプリを工夫することでMacと連携しながらブログ作成、オンライン配信、動画撮影&編集などできることの幅が広がりました。

例えば、ステージマネージャ+pasteを常にセットで開くことでサブ機のMacにもコピー履歴が常に同期されますし、Type-Cポートのお陰でSDカードや外付けSSDでMacとのデータのやり取りもスムーズになりました。

iPad選びにおいてこのType-Cポートがついているかどうかって、現時点で他にMacがなくても、今後のデバイスの拡張、増加にも対応しやすいし、学校のレポート提出、会社資料のやり取りなどでも大いに役立つので重視して選ぶべき点ですね。

iPad純正の画面収録でWEBサイトの修正案などApple Pencil+声+画面解説で収録できるのもすごく直感的で、文章で作成するよりもスムーズにコミュニケーションを取ることもできました。

M2 iPad Pro12.9インチをメインにしてのデメリット

iPadがパソコンの代わりにならないってほどではないんですが、やや使いづらい場面があったのも事実なので、その点もシェアしておきますね。

まず、よく言われるのがフォルダ管理がしづらいってことです。

この点はたしかにそうなんですが、iCloudを使うとMacやiPhoneとの連携もできますし、大きなファイルは外部のハブ+SDカードや外付けSSDで解決できるので、完全にパソコンライクに使えないとだめなんだっ!って人以外離れでカバーできる部分かなと思います。

次に

次に対応していないMac用アプリや機能がある(ExcelやWordのマクロ機能など)ってことですが、これは人によって当はまらない人も多いので、自分が絶対にやるべき作業はどんなものか?っていうのは書き出しておき、それがiPadでできるのか?っていうのを考えてみると無駄な買い物にならないです。

NaNa

わたしはマクロを使わないのでこの点はデメリットにはならなかったです。

最近は動画編集アプリもFinal Cut Proが対応したり、ルマフュージョンっていう買い切りアプリが優秀なので、苦じゃないですし、Macで有名なアプリはほぼ連携できるので、利便性が向上していると思います。

わたしはM2 iPad Pro12.9インチを使い始めてフリーボード、タスク管理はcraft、テキストはULYSESS、コピペ管理はpasteなど導入することで少しずつ、でも確実に便利になるアプリがMac、iPadでは揃ってきています。(iPhoneでも同期可能)

わたしの作業内容ではMacでしかできないことは少なく、慣れやアプリを揃えることで解決できることが多かったですし、自分を作業デバイスに最適化していくって考え方もデバイス選びで半重要だと思います。

こんな人にはメインパソコンをiPadという選択は向きません。

・すでにMacBook ProやMacBookAirをメインでバリバリ動かしている人
・エクセルでマクロバリバリ動かす
・Mac(パソコン)でしか動かせないソフトをたくさん使っている
・新しいアプリを使いたくない、覚えたくない

ただし、新しいアプリに関しては使ったほうが良いし、圧倒的に効率化できます!

わたしも使い方を覚えるまでの時間がかかるので新しいものを使わず嫌いするほうなんですが、大きく時間をロスし続けているなぁと今回の改めて感じました。

MacとiPad、iPhoneと連動しているアプリはかなり多いので、それだけでも導入してみると仕事効率は大きく変わってきます。

逆にM2 iPad Pro12.9インチを外出先のメイン機で使えるのはこんな人だと思います。

こんな人はパソコン代わりにiPadProをおすすめできます。

・まだMacを持っていない人でMacと iPadの2台買うのは厳しい人
・MacBookやiPadの2台を常に持ち歩いている人→一台で済みます
・大学の授業でノートやメモ代わりにiPad+動画編集やブログ執筆などしたい人

今回の検証結果はM1チップが入っているとステージマネージャが使えるのでiPad Pro11インチでも良いし、Magic Keyboardが使えるiPad Air第5世代でも代用可能です。

特にiPad Airだと同じ256GBの運用でも7万円くらい安く買えるのですごくおすすめです。

NaNa

色も多いしかわいいので大学生にもおすすめ

今回メイン機での運用を2ヶ月しましたが、家での作業が増えることがあればMac miniがメインになり、M2 iPad Pro12.9インチがサブ機になります。

しかしメイン機、サブ機という考え方は状況で変わるし、どちらで作業してもシームレスにストレスなく作業できる環境づくりはとても大切ですよね。

わたしはiPad Proが今はメイン機ですが、後々サブ機になるメイン機運用です。また家にあるMac miniは現在はサブ機ですが、今後メインにできるように運用しています。(MacStudioにしたい!)

Apple製品ってAppleエコシステムを活用して連携して本領発揮できるので、連携のしやすさを考え、デバイス数を絞り込むという意味でデスクトップMac+メイン機並みにカスタマイズしたiPadを持つというのはおすすめの選択かなと思っています。

iPad Pro M1とM2 比較してどっちを買うべきか?

今からiPadProを購入する場合、M1かM2かというすごく悩む2択問題がありますが、結論から言うとM1で十分です。

たしかにM2搭載のiPad Proが展開されているとM2が欲しくなる気持ちもわかるんですが、M1チップでも一般人、またはYou Tubeとか頻繁に上げているクリエーターでも十分すぎるほどオーバースペックな性能なんですよね。

M1を買って性能ギリギリまで作業ができる人ってジブリのアニメーションを作っている人とか、ガチンコクリエーターだけでM2にしても4K動画の書き出しがM1の10%早くなるとかそれくらいの恩恵しかないので、体験で感動できるほどの去って生まれないです。

そう考えると今からiPad Pro含め、iPadシリーズを M1とM2かで悩むならM1を選び、なおかつAppleの整備済み製品や、Amazonで型落ちの新品がセールになるので、そういった製品を購入し、あとからAppleの公式でアップルケアに必要に応じて加入するって感じで良いと思います。

NaNa

M1かM2かってよりもメモリを8GBよりも16GBに上げるほうが体感的なコスパは高いです!

まとめ

メインの作業環境をMacBook ProからM2 iPad Pro12.9インチ(Wi-Fiモデル)に乗り換えて2ヶ月経ちましたが、M2 iPad Pro12.9インチ はパソコン代わりにはならないが環境さえ整えれば作業が滞る、できないことがないです。

わたしはこの2ヶ月、週に5日ほど1日6−7時間ほどM2 iPad Pro12.9インチをメイン機として使用してきました。

M2 iPad Pro12.9インチ に限らず、M1以降のチップが搭載されたiPadはアプリやガジェットなど必要最低限の準備、環境作りさえすれば十分にメイン機としての運用は可能です。

この記事がiPadをパソコン代わりに使いたい、検討しているよって人の役に立つとすごく嬉しいです。

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この記事を書いた人

Appleとガジェットに恋するブログ女子

AppleのMac、iPad含めた周辺ガジェットのレビューやAppleで便利に暮らすヒントを発信していきます。AppleStoreとヨドバシに無意味に出没します。ゲームデバイスも大好き。

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